夫からのDVで離婚!義理の母に救われた言葉
[掲載日]2019/04/16 643 -

私は36歳の会社員の女性です。私が結婚したのは12年前の24歳のときでした。元旦那は5歳上です。
私は今でこそ事務の仕事をしているのですが、当時は某鉄道会社の電車の乗務員で、元旦那は別の鉄道会社の車掌をしていました。
会社は違うものの、電車の乗務員同士という変わった職業なので、他では言えない仕事の話をしたくてネットで知り会い、直接会って話すうちにお互い惹かれていきました。
当時、私は神奈川の実家に住んでおり、彼は埼玉で一人暮らしだったので、一週間に一度くらい私が彼の部屋に遊びに行く関係が半年程続きました。
普段はおたがいにskypeの映像電話でやり取りをしていましたが、段々会える時間が少ないことに不満がたまり、都内で同棲することを二人で考え始めました。
電車の乗務員は男女ともにシフトがバラバラで、休みを合わせることが出来ず、代わりがいないと有給を取ることも難しいのです。
また、私の実家はとても厳しくて、20代を超えても門限や制限もあり、親の目が常に私を監視しているようでイライラしていました。
元旦那と話し合いをして、やはり私の両親に許可を貰い、都内で同棲をしよう!と決めたので、私から「お母さん、都内で同棲したい人がいるんだけれど会ってもらえるかな?」と恐る恐る尋ねてみたところ、案の定大激怒です。同棲には猛反対で「結婚もしないのに男女がいっしょに暮らすなんて許しません!」と…。
それを元旦那に伝えたところ「じゃあ、勝手に結婚しちゃおうか」と、軽いのりで返されました。私も母親と喧嘩したこともあり、深く考えずにその提案に同意してしまったのです。
そこからは、嘘のように進んでしまいました。
まず、お互いの親を無視して、二人で勝手に都内に部屋を借り、勝手に引っ越し、勝手に婚姻届けを出してしまったのです。
常識的にやる人は少ないものの、婚姻届けをだせば「結婚」できるので、実際に私達は「夫婦」になってしまいました。
もちろん、式も結納も何も無し。ただ、一緒にいるためだけに籍だけを入れた形です。しかも、戸籍主を私にしたため、私の名字を元旦那が名乗ることになりました。家同士のやり取りが全くなく、これも勝手に二人で決めたためです。
若気の至りとは言え、結婚という行為をあまりにも軽んじていた私達は本当にすぐに、離婚することになりました。
とは言っても、最初は仲が良くようやく二人でいられることに満足をし、忙しいながらも楽しく勝手気ままに過ごしていました。しかし、出会ってから半年です。また、ネットで知り合い週に1回しか会わなかった相手です。1年もせずに、今まで知らなかった相手の嫌な面が鼻につくようになり、喧嘩が多くなりました。
同棲ならこのままただ別れれば良かったのかもしれません。しかし、これは結婚です。はい、さようならと言うわけにはいきませんでした。
元旦那は私にDVをするようになりました。最初は攻撃的な言葉による精神的DV、次に物を壁に投げるなどの間接的なDV、最後は直接暴力を振るってきました。
身の危険を感じ、私は仕事ですれ違っていることをいいことにこっそり、一人暮らし用の部屋を借り、秘密裏に引っ越しをしてしまいました。
引っ越したことに気がついた元旦那は謝罪のメールを沢山送ってきましたが、傷ついた私の体や心は癒えずそれを拒否して離婚届を郵送し、元旦那も時間はかかりましたが、サインをしてくれたことで離婚は成立をしました。ちょうど、結婚して1年でした。
元旦那家族とは完全に縁を切りました
まずは自分の両親に、離婚したことと、ことの顛末を泣きながら話しました。これだけ勝手にした娘にも両親は「帰ってこい」と言ってくれましたが、流石に合わせる顔がなくそのまま一人暮らしを続けました。
そして、元旦那には内緒で、義母にお詫びをするために直接会いに行きました。
離婚したことと、元旦那のDVが原因であることは伝えたものの、耐えられなかった自分も悪いことも付け加えたところ、義母は
「あの子はね、実は中学から高校の頃、ひきこもって壁を殴って穴を開けたり、部屋の中で暴れまくっていたことがあるの。
その後、立ち直ってきちんとした仕事も始めて、あっという間に結婚も出来て親としては本当に嬉しかった。こういう結果になったのは、あの子のせいです。私から伝えられなくて貴女を傷つけることになって本当に申し訳ありません。
どうぞ、貴女は自分を責めないでください。短い間でしたけど、あの子と私達に幸せをありがとうございました。もうあのこのことは忘れて大丈夫です。これからの貴女自身の幸せのために前に進んでくださいね。さようなら」
と、仰いました。
私はその言葉を受け止め、以後、元旦那と元旦那の家族とは完全に縁を切り、今はどこでどうしているのかすら、知らないのです。