離婚後の仕事復帰・再就職を成功させる5つのポイント
[更新日]2026/04/18 3 -
離婚後に仕事に戻ることは、経済的自立と精神的回復の両面で大切です。しかしブランクがある・子どもがいて時間が限られるなど、ハードルを感じる方も多いでしょう。この記事では離婚後の仕事復帰・再就職を成功させるための実践的なポイントを解説します。
まず自分のスキルと希望条件を整理する
仕事探しを始める前に①自分のスキル・経験の棚卸し(職歴・資格・得意なこと)②希望条件の明確化(勤務時間・通勤距離・給与・職種)③子どもの預け先の確保(保育所・学童クラブへの申し込み)を行います。
「できること」より「やりたいこと」と「現実的な条件」のバランスを考えることが大切です。最初から理想の仕事でなくても、ステップアップを前提に考えましょう。
ひとり親向けの就職支援制度を活用する
①マザーズハローワーク:全国に設置されたひとり親向け就職支援機関。子ども連れで相談可能②ひとり親家庭高等職業訓練促進事業:看護師・介護士などの資格取得を2〜4年支援(給付金あり)③自立支援教育訓練給付金:資格取得費用の最大60%を支給④就労準備支援事業:生活習慣・就職準備のサポート。
働き方の選択肢:正社員・パート・フリーランス
子どもがいる場合、最初からフルタイム正社員を目指さなくても構いません。選択肢:①パートタイム:時間の融通が利くが収入は低め②正社員(時短勤務):小学校就学前は時短制度を利用できる③在宅ワーク・フリーランス:スキルがある場合は収入と自由度のバランスが取れる④派遣社員:正社員への登用やスキルアップに使える。
キャリアのブランクを面接でどう伝えるか
育児・専業主婦期間のブランクは、正直に伝えつつ前向きに伝えることが大切です。「子育てを通じてタイムマネジメント・マルチタスク・忍耐力が身につきました」など、育児で得たスキルをアピールします。離婚については触れる必要はありません(プライバシーの問題)。
ボランティア・地域活動・オンライン学習なども「ブランク期間の活動」として記載できます。
ひとり親向けの就労支援制度の概要
離婚後に仕事復帰・再就職を目指すひとり親の方には、国や自治体が提供するさまざまな就労支援制度が用意されています。まずはこれらの制度を把握し、積極的に活用することが再就職への近道となります。
ハローワーク(公共職業安定所)
ハローワークでは、求人紹介・職業相談・職業訓練の案内など、幅広い就労支援を無料で受けることができます。ひとり親であることを申告すると、担当者が優先的に対応してくれる窓口を設けている場合もあります。また、雇用保険の給付申請や、職業訓練受講給付金(求職者支援制度)の手続きもハローワークで行えます。
マザーズハローワーク・マザーズコーナー
子育て中の方を専門に支援するマザーズハローワーク(全国主要都市に設置)や、一般のハローワーク内に設けられたマザーズコーナーでは、保育施設情報と求人情報を一体的に提供しています。託児スペースを備えている施設もあり、小さな子どもを連れて相談しやすい環境が整っています。担当者はひとり親特有の事情(急な保育園のお迎えなど)を理解したうえでアドバイスをしてくれるため、積極的に活用してください。
再就職を成功させる5つのポイント
①キャリアの棚卸しと自己分析
まず、これまでの職歴・スキル・経験を整理する「キャリアの棚卸し」を行いましょう。育児や家事で培ったタイムマネジメント能力・コミュニケーション力・マルチタスク処理能力も立派なスキルです。「自分には何ができるか」「どんな働き方が子育てと両立できるか」を明確にしておくことで、求人選びや面接での自己PRがスムーズになります。ハローワークの職業相談や、自治体が実施するキャリアカウンセリングを利用するのも効果的です。
②子育てに配慮した求人の探し方
ひとり親として働く場合、急な子どもの体調不良への対応や学校行事への参加など、柔軟な働き方が求められます。求人を探す際は、以下の条件を重視することをお勧めします。
- 時短勤務制度あり:小学校就学前の子どもがいる場合、育児・介護休業法に基づき時短勤務を申請できる企業が対象。
- フレックスタイム制:始業・終業時間を柔軟に設定でき、送迎や学校行事に対応しやすい。
- 在宅ワーク・テレワーク可:通勤時間の削減と、子どもが急病の際の対応がしやすい環境。
- 子の看護休暇取得実績あり:制度があっても実際に取得しにくい職場環境を避けるため、取得実績を確認する。
「子育て支援企業認定(くるみん認定)」を取得している企業は、子育て中の社員が働きやすい環境を整備している目安になります。
③資格取得による市場価値アップ
就職活動を有利に進めるために、資格取得を検討することも有効です。ひとり親の方には、高等職業訓練促進給付金という制度があり、看護師・介護福祉士・保育士・美容師・歯科衛生士などの資格取得を目指して養成機関で1年以上修業する場合、修業期間中に月額最大10万円(住民税非課税世帯)の給付金が支給されます。また、自立支援教育訓練給付金では、雇用保険の教育訓練給付の対象講座を受講した際の費用の一部が補助されます。これらの制度は市区町村の窓口(福祉課・子育て支援課など)で申請できます。
④履歴書・職務経歴書での離婚ブランクの扱い方
離婚に伴う手続きや子育てへの専念などで就業ブランクが生じた場合、それをどう履歴書に記載するかは多くの方が悩む点です。基本的な考え方として、ブランク期間を「空白」のままにするのではなく、その期間に行ったことを前向きな表現で具体的に記載することが重要です。例えば「育児に専念(○○年○月~○○年○月)」と正直に記載したうえで、その期間に取得した資格や習得したスキルを職務経歴書に加えると印象が向上します。ブランクを過度に謝罪・卑下する表現は避け、「その経験を通じて身につけた力」を面接で伝える準備をしておきましょう。
⑤保育・学童の確保と仕事開始のタイミング
再就職に際して見落としがちなのが、子どもの預け先の確保です。認可保育所への入所には待機期間が生じる場合があり、特に都市部では内定から入所まで数か月かかるケースもあります。仕事開始日を逆算し、求職活動と並行して保育所・学童クラブへの申し込みを進めることが重要です。求職中であっても「求職活動中」として保育所の入所申請ができる自治体が多いため、早めに住んでいる市区町村の保育担当窓口に相談してください。また、ファミリー・サポート・センターや一時保育サービスを一時的な預け先として活用することも検討に値します。
在宅ワーク・フリーランスとしての独立を考える場合の注意点
子育てと両立しやすい働き方として在宅ワークやフリーランスに関心を持つ方も増えています。確かに時間の柔軟性は高いですが、以下の点に十分注意が必要です。
- 収入の不安定さ:フリーランスは月によって収入が大きく変動します。児童扶養手当など所得に応じた給付金の受給条件に影響する場合があるため、年収管理が重要です。
- 社会保険の自己負担:会社員と異なり、国民健康保険・国民年金を全額自己負担で支払う必要があります。保険料の負担額を事前に試算しておきましょう。
- 保育所入所の要件:自治体によっては、フリーランス・自営業として保育所への入所申請をする場合、就労実績や収入証明の提出を求められることがあります。
- 収入確立までの期間:フリーランスとして安定した収入を得られるまでには時間がかかることが一般的です。再就職給付金や生活福祉資金貸付制度など、つなぎの支援制度も事前に確認しておくことをお勧めします。
よくある質問
Q. 専業主婦だった期間のブランクを面接でどう説明すればよいですか?
A. 専業主婦として過ごした期間を面接で問われた場合、「働いていなかった」という事実を過度に謝罪する必要はありません。家事・育児で身についた段取り力・問題解決能力・責任感を具体的なエピソードとともに伝えることが効果的です。例えば「家族のスケジュール管理と家計管理を通じて、優先順位をつけて複数の業務を同時進行するスキルを磨きました」といった表現が有効です。また、ブランク期間中に取得した資格や受講したセミナー・講座があれば積極的にアピールしてください。面接官が本当に確認したいのは「現在の業務への意欲と適応力」です。子育てを通じて得た経験を自信を持って語ることで、ブランクは十分にカバーできます。
📚 あわせて読みたい
執筆・監修
離婚ポータル事務局
離婚ポータルは、離婚・男女問題に悩む方が最適な解決策を見つけられるよう、専門家監修のもと正確で信頼性の高い情報を発信しています。

