セックスレスを理由とした離婚の成立要件と進め方
[掲載日]2026/04/12 1 -
日本では夫婦の3組に1組がセックスレスという調査結果もあり、性的不一致が原因で離婚を考えるケースは珍しくありません。では、セックスレスを理由に離婚できるのでしょうか?この記事では法的な観点からセックスレスと離婚の関係を解説します。
セックスレスで離婚できるか:法的な判断基準
民法上、性交渉は夫婦の義務(同居・協力・扶助義務の一環)とされており、正当な理由のないセックスレスは「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)に当たりうると判例は示しています。
ただし、1〜2年程度のセックスレスで即離婚が認められるわけではなく、総合的な婚姻関係の破綻度が判断されます。長期間(概ね5年以上)の完全なセックスレスで、修復の見込みがない場合に認められやすくなります。
セックスレスによる慰謝料請求の可否
相手の一方的な拒否が長期間続いており、婚姻関係の破綻を招いたと認められる場合は慰謝料請求も可能です。請求額の目安:50〜200万円程度(期間・状況によって異なります)。
証拠として有効なもの:セックスレスの期間を記録した日記・相手に改善を求めた際のLINEやメール・カウンセリング記録など。相手が病気や障害を理由とする場合は慰謝料が認められにくくなります。
セックスレスの証拠を記録する方法
セックスレスは外から見えないだけに証拠収集が難しいです。有効な記録方法:①日記・手帳への記録(「○年○月から性交渉なし」と継続的に記録)②相手とのLINEのやり取り(「そういうことはしたくない」など拒否の言動)③夫婦カウンセリングの記録④婦人科・泌尿器科への受診記録(身体的な原因がある場合)。
相手が離婚に同意しない場合の進め方
セックスレスを理由に相手が離婚を拒否した場合:①まず協議で離婚を求める②不調なら調停を申立てる③調停も不成立なら訴訟へ。訴訟では「婚姻を継続し難い重大な事由」として認めてもらうために、長期間・修復の試み・精神的苦痛の証拠が必要です。弁護士のサポートが特に重要なケースです。
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執筆・監修
離婚ポータル事務局
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